地域の戦争体験を学ぶ 河原塚放課後児童クラブ

夏の行事

河原塚放課後児童クラブでは毎年お盆の時期に、戦争にまつわる絵本や新聞記事などの読み聞かせを支援員が行ったり、戦争体験者の方をお招きして、戦争についてのお話しを聞いたりする機会を大切にしています。
今年度は感染症対策の観点から、外部講師の方をお招きすることは難しいと判断し、テーマを「地域の歴史」として、地域の方が編集した書籍「わが街河原塚いまと昔の物語(河原塚史編纂委員会著)」を参考にし、自分たちが住んでいる地域で戦争当時に実際にあったことを、4年生の児童2名にみんなの前で発表をしてもらう形にしました。

                                                                            

短い夏休みの中、習い事などで忙しい合間ではありましたが、原稿の事前の読み込み練習や、発表で使う模型の制作など真剣に取り組んでくれました。
8月20日の発表当日、原稿を読む二人の真剣な表情、身近な地名や知っている場所が出てくると、聞いている子どもたちも集中して静かに耳を傾けていました。
どこか知らない時代や場所で起こっていたように感じていた戦争も、自分たちが住んでいる地域に空襲で亡くなってしまった方がいたこと、松戸にはかつて飛行場や軍隊の兵舎があり、そこを狙って爆弾が落とされたことを4年生2人の発表を通して知り、自分自身に置き換え、今の平和な時代のありがたさを改めて感じられたことと思います。

最後に今回の企画に際し、アドバイスや資料の提供などでご協力をいただいた保護者の方に一言ご挨拶をいただき、発表をしてくれた4年生の2人、聞いていた子どもたちの真剣な様子にお褒めの言葉をいただきました。

地域に古くからあるお寺(日暮徳蔵院)にお堂があります。昭和20年2月25日、このお堂の中に寝泊まりしていた6名の方が空襲で亡くなったそうです(当時は間口三間、奥行き二間半の大きさだったそうです)。
発表の前に手を合わせました。

支援員・丹野雅博

発表してくれた4年生の二人にありがとう。