2月3日(月)松戸市衛生会館を会場に、松戸市が主催して放課後児童クラブのスタッフを対象にした「人権研修会」が開催されました。市内の各クラブから約90人が会場で参加し、保育の会からも本部職員を含む18人が参加したほか、ほとんどの指導員がZoomで参加しました。
人権研修会に参加して 大橋放課後児童クラブ指導員
人権の啓発活動の他、相談・調査・救済を行っている松戸人権擁護委員協議会の方から、人権の定義や、歴史、変化などについてのお話しを聞きました。
こどもたちに「人権って何?」と聞かれた時、皆さんはどう説明しますか?
小中学生の頃から、人権作文やポスターなどで触れる機会が多くあった「人権」という言葉。当時は大切なことだとわかりつつも、少し堅く難しい印象があって避けていた課題の一つだったかもしれません。
「子どもの発見」から子どもの権利条約が発効するまでの中で、さまざまな立場の人々が人権を見つめ直し続けてきました。
お話の中でも心に残った言葉は、落合恵子さんの定義「人の足を踏まないこと、人にも自分の足を踏ませないこと、そして人が足を踏みつけられるのを黙ってみていないこと」。子どもにも伝わりやすい言葉であり、加害者と被害者の関係だけでなく、周りの人間も関わっていることを認識しやすいと感じました。
色々な人が生きていく共生社会という中で、時には同情も必要ですが、人権問題の中で重要なのは”誰かを靴を履く”という「共感力」です。
目に見えない権利を子どもたちにどのように伝えればいいのか?誰もが等しく持っている人権だからこそ、それぞれの権利がぶつかった時にはどうするべきなのか?難しいけれど、自分のためにも誰かのためにも考え続けなければならないものであると、改めて考えさせられました。